現在、海の向こうではSIGGRAPH2012が開催されています。毎年注目しているCG関連イベントの一つです。私がメインで使っているLightwaveの次期バージョン(11.5)の情報も徐々に聞こえてきました。SIGGRAPH会場で行われているNewtekのプレゼンテーションはストリーミング配信されています。
Ustream :
http://www.ustream.tv/lightwave3d
LightwaveのWebサイト(プレゼンのスケジュール付き) :
https://www.lightwave3d.com/siggraph_2012/
LightwaveのWebサイトや、そこで配布されているLightWave magazine(PDF)を見ると次期バージョン(11.5)について知ることができます。+0.5のマイナーバージョンアップですが、作業効率アップや表現の幅を広げることにつながる大きなバージョンアップになりそうです。
新しく追加される機能の中でも、自分が楽しみにしているものは3つ。
1. GENOMAと呼ばれるリグシステム
キャラクタのセットアップに欠かせないリグの設定を簡素化するシステム。
SIGGGRAPHからのプレゼンやウェブサイトの情報を見る限りでは、
・モデラーであらかじめ用意されているプリセットからリグを選択して適用する。
・間接の位置やボーン階層を編集することができる。
・用意されているリグにはボーンだけでなく、制御用のオブジェクト(コントローラ)も含まれている。
・リグを適用したいオブジェクトとともにレイアウトに読み込みリグを有効化する。
使い勝手次第では、リグのセットアップが面倒でハードルが高く感じていたキャラクタアニメーションが、いっきに身近なものになるかもしれません。
2. BULLETにSOFT BODY追加
Lightwave11で追加されたBulletDynamicsがパワーアップ。ソフトボディが追加されます。固い物体だけでなく、布、生地、ゴム、ゼリー状などの柔らかいものの物理シミュレーションも可能になります。派手な表現だけではなく、繊細なものやコミカルな表現ができそうです。
3. AFTER EFFECTSとの連携
ボタンを押すだけで、アニメーションやライト、カメラの設定がAfterEffectsへ読み込むことができるらしいです。AfterEffectsで用意されている3D機能が、より使いやすくなり、合成作業も効率よく進められるようになりそうです。
などなど。他にもたくさんの機能追加が予定されているようです。
注意:ここに書かれていることは、あくまで現在入手できる情報から得たものであり、最終的に実装されるかどうかは分かりません。
嬉しいことに、LightWave magazine(PDF)の15ページに
「registered LightWave 11 users can receive the LightWave 11.5 upgrade at no charge.」
と書かれていました。
果たしてリリースはいつなのか?・・・気になるところですね。
関連ページ
narudesign – devlog : Lightwave
http://narudesign.com/devlog/category/lightwave/
本家でLightwave11.5がリリースされました。
https://www.lightwave3d.com/
早速macへインストール中…